レベニューシェアの事例/不動産業界では必須の契約

今回は、レベニューシェア事例をお伝えしていこうと思います。不動産業界では、レベニューシェア契約は古くから使われている契約です。

なので、具体的な事例を交えてお伝えしていきます。レベニューシェア契約とは、仕事に対して売上や利益を分配する方法です。

 

売買の仲介業とはものすごくい相性のよい契約になるので、事例で使い方を理解していただけたらと思います。請負契約や業務委託契約とは、大きく異なりますのでその辺りも含めて解説します。

レベニューシェアと業務委託の違い

最近、IT業界などでレベニューシェア契約はよく利用されています。アプリ開発をして、その売上(利益)の●%を支払う契約の種類です。

成果報酬型の契約で、業務委託や請負とは大きくことなります。業務委託や請負であれば、アプリを開発した際に1回きりの報酬の発生になります。

 

業務委託や請負契約は、依頼を受けたものを完成させて契約は終了です。一般的に、1度きりの支払いというのが一般的です。その後、その物がどんなにヒットしてもその時で契約が終了です。

しかし、レベニューシェア契約を結んでおけば、そのアプリの売上(利益)の●%が契約期間の間入ってくるという契約です。

 

イメージとしてわかりやすのは、本の印税や作詞・作曲などの著作権料に似たものをイメージするとわかりやすいです。

先ほどのアプリの事例でいけば、こんなアプリを作りたいと企画した人と実際にアプリが動くようにシステムを作った人で、報酬割合を決めて契約するのです。

レベニューシェアの事例(不動産業界)

実は、このレベニューシェア契約は不動産売買仲介業者の間では昔から利用されていました。それも、ちょっとではなくたくさんです。

不動産仲介業者が金種さんやスポンサーなどと言われる人とやり取りする時に使う契約がレベニューシェア契約です。実際に契約書を交わしているかどうかは別として、形としては全部これです。

 

不動産仲介業をしていると、任意売却や相続案件などなんらかの理由で不動産が相場より安くなっていることがあります。

その時に、自分にその不動産の買い取る余力があれば自社で物件を買います。しかし、不動産を買うにはキャッシュで最低でも数千万円必要になります。

 

それが難しいタイミングという時もあります。金融機関にお金を借りるには、それなりの時間もかかります。

そういう時に、不動産売買業者が頼りにするのが金種さん(スポンサー)です。具体的に数字を入れて事例を見ていきましょう。

レベニューシェア事例1

売れた価格 3000万円
買取り価格 1700万円
リフォーム   300万円
利益    1000万円
不動産業者  500万円
スポンサー  500万円

買取資金とリフォーム資金のうち、仲介業者が1000万円、金種さんが1000万円だしたとします。資金の割合に応じて、利益を折半するという契約をレベニューシェア契約で結びます。

完全に諸経費を無視して考えると利益を500万円ずつ、仲介業者と金種さんがわけあう形になります。この物件の転売が終われば利益を精算します。

 

今回の事例では、買取資金を半分ずつにしましたが、資金の全部を金種さんが支払うことも多いです。その場合は、金種さんが不動産業者に全額出資します。

そのお金で、不動産会社が買取り転売するという流れになります。先ほどの事例で、同じように計算してみましょう。

レベニューシェア事例2

売れた価格 3000万円
買取り価格 1700万円
リフォーム   300万円
利益    1000万円
不動産業者 211.2万円(3000×0.06+12万)×1.1)
スポンサー 788.8万円

資金が100対0になるケースでは、不動産業者は仲介手数料分だけもらうみたいなことをしています。この利益の分け方というのは、金種さんと不動産業者の力関係にもよります。

いずれにしても、利益の●%という分け方をしています。そして、転売が終わったら精算するというのが一般的な流れになります。

 

レベニューシェア契約は、昔から不動産業界では結んでいます。口頭ですませているのか、きちんと契約書を作っているかの違いはあります。

実際に、具体的に契約書にするとするとレベニューシェア(プロフィットシェア)契約になります。昔からある契約が、近年は横文字になったっていうだけのことです。

 

ただ、インターネット上を検索してみると、レベニューシェア契約で不動産の記事は不動産投資のものしかありませんでした。

なので、不動産業者の中では基本的なことだけど、インターネットの世界では知られていないことを記事にしてみました。

まとめ

今回は、レベニューシェア契約を不動産売買仲介業者がどのように使っているのか事例をもとに解説してきました。

この契約は、あなたが不動産業者で売買の仲介業をしていれば利用できます。というよりも、不動産売買仲介業をしている不動産屋はみんなやっています。

 

不動産業者には、金種さんが必ずと言っていいほど存在しています。不動産っていうのは、そういう商売です。金持ちが最後に行きつくのは不動産とはよくいったものです。

逆に、あなたが不動産業者でないケースでは、安く物件を仕入れる能力さえあれば、信頼できる不動産屋とレベニューシェア契約を締結して、利益の●%を得るということが可能です。

 

そこで大事になってくるのは、しっかりと契約書を作っておくことです。契約書は、公正証書にしておきましょう。どんなに信頼できる相手でもです。

不動産は、大きい金額になりますので、公正証書で契約することをおススメします。レベニューシェア契約は、これまでも今後も不動産売買仲介業界では利用され続けると思います。

 

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