任意売却になる3つの理由

今回は、任意売却になる理由(原因)を解説していこうと思います。任意売却になる理由は、十人十色で様々あります。

しかし、一定のパターンが存在します。なので、どんな理由で任意売却になる人が多いのか。何が原因で住宅ローンがつまるのか。具体的にみていきます。

任意売却になる理由

任意売却とは、住宅ローン等のローンが支払えなくなり、不動産を売却することを言います。任意売却になる理由は十人十色ですが、ローンが支払えなくなるという点は、みな同じです。

では、その任意売却になる理由にはどんなものがあるのでしょうか。任意売却になる理由を知れば、任売物件を購入する際の参考になります。

 

なので、ここからは具体的に任意売却になる理由・原因というものを3つ見ていきます。

離婚

任意売却になる理由の1つ目は、離婚です。住宅を保有している中での離婚となると、財産分与で家をどうするか決めることになります。

家を売らずに、どちらかが住むのか。それとも、離婚を機に売却してしまうのか。それによって、任意売却になるかどうか決まります。

 

離婚を機に売却することを選択した場合は、任意売却になる可能性が高くなります。もちろん、必ず任意売却になるわけではありません。

住宅の売れる価格が、ローンの残債より高ければ、通常の売却になります。任意売却になることなく、通常の価格で売れるのでこれがベストになります。

 

ただし、多くのケースは家が売れる価格よりも、住宅ローンの残債が残ることが多いです。こうなった場合は、住宅ローンの支払いを半年程度ストップして任意売却にすすんでいくことになります。

ちなみに、住宅を売却せずに奥さんが家に住んで、夫が家を出て住宅ローンを払っていくケースも多くあります。

 

この場合は、元夫サイドからすると自分の住む賃貸アパートと元妻が住んでいる家の住宅ローンを支払うことになります。

そのため、やがて支払いが厳しくなって、住宅ローンが支払えなくなるというケースも多いです。そういった場合も、任意売却になります。

 

いずれにしても、離婚がきっかけで任意売却になるケースというのは想像以上に多いです。

他の借金

任意売却になる理由の2つ目は、他の借金です。住宅ローンを支払いながら、他の借金をしてしまうパターンです。一言で言うと、多重債務を抱えている人です。

住宅ローンでも月々数万円というお金の支払いが必要になります。それに加えて、消費者金融など金利の高いところで借金をしてしまうと、住宅ローンの支払いができなくなってしまいます。

 

住宅ローンよりも、消費者金融などのほうが取り立てがきついですから、消費者金融の方に返済して住宅ローンを支払えなくなってしまいます。

こういうパターンは多いです。中には、住宅ローンを借りた際の返済計画がそもそも無理で、住宅ローンを返済するために、消費者金融でお金を借りてしまう人もいます。

 

こうなってしまうと住宅を任意売却して、住宅ローンの残債と他の借金は自己破産でキレイにするという選択になります。

住宅を残す個人再生という方法もありますが、そもそも住宅ローンの返済計画がうまくいっていない場合は、やがて任意売却や競売になります。

病気・怪我・失業

任意売却になる理由の3つ目は、病気・怪我・失業です。個人事業であれば事業が不景気になり、うまく回らなくなるケースです。

勤務している会社が倒産したり、会社をクビになる。病気や怪我などで働けない状況になったり、転職して、給料が減ったなどの理由があります。

 

住宅ローンは、長期間のローンであるため病気や怪我、事故、天災などたくさんの理由で収入が減ることがあります。

特に、ここ数年はコロナの影響で飲食店は大打撃を受けています。飲食店で働いている人や飲食店の個人事業は、かなり厳しい状況になっているでしょう。

 

事業をしている人は、金融緩和や借入によってなんとかなっている人も多いです。しかし、従業員の方はボーナスがなくなったり給料が減ったり苦しい状況に追い込まれていることも多いです。

コロナで金融機関が待ってくれている現状では任意売却になっていない人も、今後は住宅ローンが支払えない人が増えてくるでしょう。

 

コロナがなくても、事故や怪我、病気などは一定の確率で起きるものですから、住宅ローンが支払えない状況がいつ誰にやってくるかはわかりません。

任意売却の理由まとめ

今回は、任意売却になる理由について解説してきました。他にも転勤で任意売却になったり、理由はたくさんありますが代表的なものをあげると上記の3つになると思います。

長期間のローンを組む住宅ローンは、少し生活環境の変化で収入が減少し、立ち行かなくなります。そのため、ローンの返済計画を立てる時に辛めに組まないといけません。

 

しかし、一方で不動産・建築業者はローンを組む時は、金融機関から最大限借りるようにアドバイスしているところもあります。

その時は、良くても環境が変化するとうまくいかなくなって、やがて任意売却や競売になることがあります。

 

他の借金があるところでもお伝えしたように、そもそもの返済計画に無理があって、住宅ローン返済のために消費者金融で借金をする人もいます。

長期間の返済だけに、無理をすると後悔することになりかねませんので、資金計画はしっかりとしたうえで住宅を買うようにしましょう。

 

そして、無理せず住宅を買うという意味では任意売却で物件を買うというのはおススメです。安く購入することができますので、資金ショートの可能性は新築より遥かに低いです。

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