競売の取下げ期限はいつまでなの?

今回は、競売取下げ期限がいつまでなのか。誰が競売の取下げすることが可能なのか。また、競売の取下げはどんな理由で行われるのかというのをお伝えしていきます。

競売の入札に参加していると直前に取下げられることがあります。これは、競売が債権者によって取下げられたことを意味します。

競売の取下げ権限は?

冒頭でお伝えした通り、競売の取下げは債権者が行います。もっと正確に言うと競売の申し立てをした債権者以外に、競売の取下げる権限のある人はいません。

なので、よく競売情報の公告がされた後にも取下げが行われていますが、それは競売の申し立てを行った債権者がなんらかの理由で取下げたことを意味します。

 

債権者が競売を取下げる理由で最も多いのが任意売却で物件が売れたからという理由です。なので、競売の取下げが行われたら任意売却されたのだと思えばほぼ間違いないです。

競売になる物件というのは、基本的に債権者(保証会社やサービサー)などが任意売却業者を経由して何度も任意売却のアプローチをしています。

 

債権者は、直接ローン滞納している段階で電話をしたり手紙を送ることで任意売却を促します。そのため、任意売却に応じるローン滞納者は多いです。

競売にしたくないという気持ちがある。でも、住宅ローンは支払う余裕がない。そういった人は、基本的に早めに任意売却に動きます。

 

しかし、すぐに動き出す人がいる一方で債権者から電話や手紙が来てもそのうちなんとかなると思ってほったらかしにするパターンの人が多いのも事実です。

お尻に火がつかないとなかなか動かない。夏休みの宿題と一緒で、自分からなかなか相談には行けない。そして、債権者からの電話は取り立てだと思って出ない。

 

ローン滞納者は、警戒していますのでどこから電話がかかっているのかネットで調べて、債権者からの電話の時はとらない。送られてくる書類も見ない。

こうなってしまうと、任意売却を推奨している債権者でもお手上げです。

 

結果的に、そのまま競売に流れていってしまいます。そして、競売をすすめるため、執行官が家に来たりすることで、ようやく重い腰をあげるという人も多いです。

しかし、そこから任意売却をスタートしてすぐに売れるほど不動産は簡単には売れません。不動産は、早くても3ヶ月ぐらいは売却までにかかります。

 

そうなると、動き出しが遅い人は任意売却の期間が終了して競売になってしまう。もしくは、競売の公告後にギリギリ売れるというケースがあるわけです。

競売の取下げ期限は?

では、任意売却が決まり競売の取下げを債権者にしてもらうためには、いつまでに物件の売買をして決済しておかなければいけないのでしょうか。

正確に言うと、競売の開札の前日までは可能です。なので、競売の取下げ期限は開札日の前日までになっています。

 

しかし、債権者も任意売却の決済が開札の前日に行われてすぐに競売の取下げの書類を準備できるわけではありません。

一般的に、債権者は競売の取下げなどの書類は、お抱えの司法書士が行いますので数日はかかると考えておくのが無難です。

 

なので、競売の開札の前日までとはなっていますが、もう少し早めの動きをしておくことが求められます。最低でも開札日の1週間前ぐらいに決済を終えておくことが必要になるでしょう。

競売申し立て費用が戻る

債権者は、競売の申し立てをした際に予納金を治めています。具体的には、下記の金額が必要になってきます。

2000万円未満 80万円
2000万円~5000万円未満 100万円
5000万円~1億円未満 150万円
1億円以上~ 200万円

仮に3000万円の物件だとすると、予納金は100万円かかります。この予納金は、競売の申し立てを取下げた場合、使った費用を引いてもどってきます。

例えば、入札直前になっていて、これまでにすでに70万円を使っていた場合に、任意売却で決済が終わったとすると、予納金は30万円戻ってくる仕組みになっています。

 

つまり、競売の開札が近づけば近づくほど任意売却がうまくいき取下げしたとしても返却される金額が少なくなるわけです。

なので、予納金を戻すためにも早めに任意売却に取り組むほうが債務者にとっても債権者にとっても良いわけです。

 

もちろん、最近は任意売却の方が必ずしも競売より高く売れるわけではありません。競売直前まで進んでいれば、債務者や債権者にとって任意売却の方がいいですよとは言えません。

ただ、競売の場合は強制的に不動産を取られてしまうのに対し、任意売却はある程度猶予をもって話しあいながら手続きができる点で、債務者にとっていいとは思います。

まとめ

今回は、競売の取下げがどんな理由で行われているのか。取下げが可能な権限者は誰なのか。そして、競売の取下げはいつまでが期限なのかを見ていきました。

任意売却で物件を買っていくためには、競売は切ってもきれない関係ですので具体的な流れを把握しておきましょう。

 

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